日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2014

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手嶋多一が単独首位に

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今年のプロ日本一決定戦は、たとえコースレート77.4のモンスターコースとはいえ、「やっぱりダブルボギーは体にも精神的にも悪い。出来るだけ避けていこう」と事前の下見ラウンドから肝に銘じていたのに、この日の3日目はさっそく1番で「ダボチャンス」。2打目をグリーンの手前に横たわるクリークに、入れた。
それでもボールは芝のあるところに止まっていたが、「下はぐちゃぐちゃ」。

打てないことはなかったが「朝からごちゃごちゃするのは嫌なので」と潔く、落下地点の後方線上に戻ってドロップ。打ち直して、1.5メートルのボギーパットは下りのスライスを、辛くも入れた。

前半はふいの大雨に降られた9番や、後半は16番でもやはり「ダボチャンス
」をしのいで、3つのボギーに止めて単独首位に躍り出た。代わりに稼いだ6つのバーディに、今年大会主催の日本プロゴルフ協会の新会長に就任した倉本昌弘が褒めた。

この難コースを大会用にセッティングする上で倉本が、選手たちに要求したひとつが「攻めと守りのメリハリ。手嶋はそれが出来る選手だ。そういうゴルフが非常に上手い選手」と、会長がこのコースで理想とするゴルフで、いよいよ最終日は自身初のプロ日本一の称号にもっとも近い位置で、最終日を迎える。

1打差の2位タイと迫るのは、同じ福岡県田川市出身の後輩。初の日本タイトルを目指す小田孔明は「多一さんと田川対決」と鼻息荒い。「多一さん、譲ってくれないかな」と、そんな冗談も「どうぞどうぞ」と先輩は、お笑い芸人ばりに譲ってみせたのは、余裕か本心か。

ツアー通算6勝のベテランだがこう見えて「実は神経質」で、自分にプレッシャーをかけるたち。「今日寝れるかな」とは、あながち冗談でもなくて「僕は意気込むとダメで。今晩と明日朝はどんな気持ちで迎えられるか」。だからあえて、強い意気込みは語らず、むしろ年下の選手をたてて気を紛らわす。

「孔明くんのパワーは僕の常識を外れているし、力がずば抜けているから。彼が本気になったら僕がつけ込むチャンスはありません」。同郷のパワーヒッターを横目に「僕は適当にやれることをやる」と、泰然自若を貫き、「明日も、マイペースでやってどうなるか」。他の誰でもない、一番の敵は自分自身。最終日も淡々と難コースと向き合う。

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