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金亨成が55回大会を制す、ツアー通算3勝目【インタビュー動画】

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55回という長い歴史に新たに名前を刻んだのは、韓国出身の33歳。5人の歴代覇者を向こうに回して金が余裕綽々と、逃げ切った。「優勝は神様が決めること」が、V争いの際の口癖だがそれをまさに地でいくツアー通算3勝目だった。

2打差の単独首位で迎えた最終日は、この日も強い風が吹く中で、とことん神懸かっていた。7番ではあわやホールインワン。8番アイアンでピンそばを捕らえる会心の一撃で、同ホールでダブルボギーを打って早々に離脱した石川を横目に、この日最初のバーディを奪うと、これを契機に奇跡の連続。

12番では、右奥のラフに落とした3打目がチップイン。排水溝の介在よる救済を受けて、ドロップしたものの、ボールが地面にめり込むという状況では、決して容易なアプローチではなかったはずだが、このほかにもティショットを木の根元に打ち込んだ15番でもカラーから10メートルのパーパットが決まったり、「あんなの、もう1回打てと言われたって入らない」。
幾度も夢中でガッツポーズを振りかざして「信じられない」。逃げ切るのは至難の業と言われる和合で早々にケリをつけて、「説明するのは難しいけど、今日の僕は、なんかある」。

3打差をつけて迎えた18番も、もはや無難にパーで上がっておいても良いところをカラーから、11メートルのバーディトライがこれまた、歓声とどよめきとともにカップに沈めば、本人も何か見えない力を感じないではいられない。

満員御礼のギャラリースタンドは、地元名古屋のゴルフファンの前で披露した優勝スピーチで真っ先に伝えたかったのは、母国で立て続けに起こったいたましい事故のことだった。旅客船と、地下鉄の大惨事で被害を受けた方々のことを思うと、金も胸がふさがる思いがする。いま国内では被害者の冥福を祈るとともに、行方不明者の安否を願って黄色いリボンを身につける運動が広まっているという。

先週は喪章をつけて戦った金も今週は、ぜひ黄色いリボンで国民と心を合わせたかったがあいにく用意が間に合わなかった。せめてかわりに選んだこの日の黄色いウェア。

先週は、米ツアーで11歳年下の盧承烈 (ノスンヨル)が初優勝を飾って、「僕も」と、強い気持ちで最終日に臨んだ。「暗い気持ちでいる国民のみなさんに、少しでも元気になっていただきたくて」。自分も良いニュースで報いたいと思った。「そんな自分を後押ししてくれる何かが、今日は確かにあったと思います」。

さっそく、盧(ノ)にお祝いのメールを送った先週末。「先輩もアメリカに来たらすぐに勝てますよ」と言われて、ますますその気に。昨年の賞金ランク2位の資格で海外の試合に出場出来る機会が増えてこのオフは、恒例の合宿も張れなかったがそれ以上の収穫があった。

米ツアー2戦に出場して思ったのは「アメリカの選手もそんなに自分と大差ない」ということ。屈強で強靱な男たちは、たとえば飛距離でも、もっと自分は置いて行かれるだろうと内心ビビっていたが、実際はそれほどの違いもなく大いに自信をつけて日本に舞い戻った。
昨年は、松山英樹に譲った賞金王の座。「今年はぜひ、狙っていきたいと思います」。シーズン末には究極のビッグニュースで母国を沸かせるつもりだ。



                    

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