フジサンケイクラシック 2011

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3連覇を狙う、石川遼

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もし実現すれば大会史上初の快挙となるばかりか、1973年から始まったツアーの長い歴史の中にあっても、まだ8人(※)しか成し遂げていない偉業達成だ。

「僕のゴルフ人生の中でも、もう一生訪れないチャンスかもしれない」と、モチベーションもますます上がる。
石川遼が、前人未踏の3連覇を狙う。
「このコースと相性が良いということは、昨年の連覇ですでに再確認できているので」。
得意と自負するここ富士桜で、19歳がまた歴史を塗り替えようとしている。

週末は、大型の台風接近の予報に気持ちはさらに引き締まる。「絶対に出遅れは許されない。先週の2位から、ぜひ勢いをつけていきたい」と、初日のスタートダッシュを肝に銘じた。

大会前日の水曜日はプロアマ戦を戦い終えて、雨が降りしきる中で、さっそく調整に向かった練習場で、ジャンボ尾崎と会った。
7月にジャンボのアドバイスでスイングの解体作業に踏み切った。
「あれからどうだ」と聞かれた。
「最初の1、2週間は強く意識してやりましたが、今は徐々にナチュラルに振れるようになってきました」と、恩人への報告にも、状態の良さをにじませる。

「スイングもいいけど、体調を整えることも大事だ。気をつけろ」との忠告を受けて、大きく頷く。
大記録がかかる今週、石川が「残念」でたまらないのは、金庚泰(キムキョンテ)と池田勇太の2人のスターがそれぞれ欠場を決めたことだ。特に、現在賞金ランク2位の金は先週、最終日の同組対決で、熱中症の症状で苦しむ姿を目の当たりにした。

「キャディさんとリタイアするかどうかまで話し合いながら、それでも最後まで回って。キョンテは僕よりもタイトなスケジュールの中で、いかにコンディションを整えてティに立つのが難しいかを思い知らされた」という。

「2人の状態が気になります」と、毎年賞金レースで争う2人のライバルを気遣いつつ、石川が目標を見据えた。
先週は、今季3度目の2位に未勝利ながら、賞金ランキングは1位に再浮上。「ここからスパートをかけていきたい。去年より、一昨年よりも、賞金王を意識している自分がいる」と、熱い思いは被災地を思えばこそだ。

今季の獲得賞金の全額と、バーディ以上1個につき10万円を、東日本大震災の被災者に役立ててもらうと決めている。
すでに現在約8000万円を積み上げても、未曾有の被害を思えば、まだまだ足りない。「バーディを含めて2億円を目指したい。厳しい道のりだと思うが、それを目指すことによって、練習にも熱が入るし、自分も鍛えられていく。逃げちゃいけない。それに立ち向かって行きたいです」。

3連覇と賞金王と、被災地の復興と。決して軽くはない荷物も、驚異の19歳は進んで担ぐ。

※同一大会連覇記録
<5連覇>
鈴木規夫  九州オープン(1974-1978) 
倉本昌弘  中四国オープン(1980-1984)

<3連覇>
尾崎将司  東北クラシック(1973-1975)
杉原輝雄  関西オープン(1973-1975)
上野忠美  中四国オープン(1975-1977)
青木功   中日クラウンズ(1978-1980)
秋富由利夫 九州オープン (1979-1982)
尾崎将司  ダンロップフェニックス(1994-1996)
尾崎将司  中日クラウンズ (1995-1997)
尾崎将司  久光製薬KBCオーガスタ(1996-1998)
L・ウェストウッド 住友VISA太平洋マスターズ(1996-1998)

注)1973年のツアー制度施行後の記録、ツアー競技のみ

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