フジサンケイクラシック 2011

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石川遼は3連覇ならず

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最終日はちょうど早朝7時に4打差の5位タイから第2ラウンドを再開した石川は、大会史上初&ツアー史上9人目の偉業達成に向けて、得意のコースで攻めに攻めた。

570ヤードの3番パー5はエッジまで270ヤードの第2打で、直ドラのバーディ。501ヤードと距離が長い5番パー4は前足下がりの林の中からいちかばちかでピンを狙った。
最難関のホールで迎えたピンチにも「スライスをかけていければ、あわよくばバーディをという狙いがあった」と、もはや前しか見ていない。

「ダブルボギーを打たないようにと言われると、林から出して3オン、2パットのボギーで行こうと思いますけど」。それは、石川遼のゴルフではない。
グリーンを狙って池に入れたが「そのへんは自分らしい」と、悔いもない。
昨年、連覇を達成した。大好きなここ富士桜は「自分を変えてくれる。受け入れてくれるコースだと思っているので」。

挑めば挑むほど得るものがあると、ひるむことなく果敢に3連覇を狙ったが、17番であわや第3打がカップインという1.5メートルの絶好のチャンスを外すなど「上手く集中できていなかった。ストロークが悪かった。右に押し出した」と、後半はバーディに恵まれなかった。
「やりきれた、という感じではなかった。ちょっと悔いの残るショットやパットがあった」。ゴルフには禁句の「タラレバはある。15番までにバーディがひとつでも来ていれば」と正直に、悔しがる。
「後半はバーディパットが決まってくれなくて、足踏みしてしまった。それが最後に響いてしまった」と振り返る。

今年は、台風12号の降雨によるコースコンディション不良のため36ホールの短期決戦で順位を決めることになり、それも足かせになったことは否めない。
ツアー通算9勝の19歳はすでに4日間の組み立ての中で、優勝を狙っていくリズムが体に染みついている。
確かに「72ホール4日間でやるとしてのこの36ホールのプレーは悪くなかった」。
もちろん頭では分かっている。「最終ラウンドで4打差を追いつく気持ちは強く持っていたし、精神状態も最高だったと思う。でも体はごまかせなかった」。

偉業がかかった優勝争いに挑む課程で、まだ第1ラウンドの18ホールしかこなしていないという現実。たった2ラウンドで気持ちは前に行こうとしても、「体は分かっていた。それがエンジンのかかりをちょっと遅らせてしまったところはある」。本来ならば、36ホール目にこの順位なら、まだ大いにチャンスもあったという思いが頭の片隅をよぎればなおのこと、「気持ちと体のコントールに苦しんだ」と、石川は言う。

石川には、5打差をつけて初優勝を飾ったチャンピオン。「諸藤さんは初日、2日と素晴らしいプレーをされた。その中で勝てなかったいう、それだけですね」。とはいえ、台風にも3連覇を阻まれた、という感じはある。

先週の2位に続いて今季初Vはまたおあずけとなった。前の9勝目から、もうすぐ10ヶ月が過ぎようとしているが「優勝と優勝の合間に勝てそうな試合で負けてというのを何回も繰り返すほど強くなる」と、石川は信じて疑わない。より高く飛ぶために、今は十分な助走をつける時期。「不安なことは何もない。勝つ準備は整っている」との確信もある。今大会は開幕前に「こんなチャンスはもう一生あるかないか」と話した3連覇も、「出来るとしたら、このコースしかない。またゼロからチャレンジしていきます」と、諦めない。

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