TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood 2011

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宮里聖志が大会レコードの63をマーク

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約1年ぶり9回目の兄弟対決での9アンダーは、兄が取りも取ったり63。序盤こそ、弟の優作も張り合ってはいたのだが、後半から「僕は対象的に、チャンスをボロボロと外してしまって」。4番のイーグルで完全に弟を突き放した。右ドッグレッグのティショットが突き抜けて、左のラフに行くなど「ショットは、ものすごく良いわけではない。でもパットが“まん入り”」と、ここでも7メートルの下りのフックがカップに沈んだ。

前半は16番からの3連続に続いて、6番からは連続バーディもあり、アテスト場に向かう道すがらに、兄弟でつくづくとスコアカードを見直した。
「兄ちゃん、今日は“5”がないよ」。
「ほんまや、今日は一度も“5”と書いてない」と、ことごとくスコアを縮めた聖志が単独首位発進した。

先月は8月の関西オープンで6位タイがあるものの、今季は13戦が終わってまだ、予選落ちの数のほうが多い。賞金ランクも70位前後をうろついていた宮里家の長男に、いきなり何が起きたのか。

「変えたのは、気持ち」。
この日はスタート前に、コンビを組んで7年になる専属キャディの長恭邦(ちょうやすくに)さんに言われた。「ポジティブにゴルフをしましょう」とは、これまでにも口を酸っぱくして言われてきたことだったが、なかなか素直になれなかった。

「わかっとるわい」とぶっきらぼうに答えながらも、実践出来なかった。
元々穏やかな性格は、もちろんクラブを投げつけたり、コースで怒りをあらわにすることはけっしてない。「あくまでも自分の中の問題ではあるのですが」。
ひとつのミスに、「イライラしたり、どっからでも無理矢理ピンを狙ってみたり、長さんに、八つ当たりをしてみたり」。

長さんには当初から、「失敗はあんたのせいにするからね」と、断りは入れてあったのだがいざというときでも「はい、はい」と、ちっとも意に介していないような長さんの受け答えに、いっそうイライラを募らせたこともある。

しかしこの日は違った。
「今日はイラっとした瞬間は一度もなかった。掲げた目標に忠実にやってみよう、というのが最後まで出来ました」。
「優作に勝てた試しがない。一緒に回りたくない」と、弟との直接対決でこれまで3勝6敗に嘆いたこともあるが、あらかじめ組合せが決まっている今回の予選ラウンドばかりは、弟のリズム良いプレースタイルにも、後押しされた。
「すごく回りやすかった」と、好スコアにつなげた。
優作もまた「今日は練習ラウンドと変わらない雰囲気でやっていた」と、兄をたたえた。

先々週に、電話で父親の優さんに、「クラブがシャットに上がっている」との指摘を受けたのも良かった。さっそく課題に取り組み、徐々に上向きだした矢先の快進撃だった。

2005年以来となるツアー通算2勝目の大チャンス。
しかし、ホールアウト後すぐの記者会見で“通勤カバン”を持って現れた聖志は「間違ったことを、繰り返しやっちゃうことが多いので」と、元来の練習嫌いはいつもどおりにこの日もこのまま“直帰”。

そこらへんは、頑張り屋でとことん研究熱心な弟とは対象的に「明日も今日と同じ。淡々とプレー出来たら」。好スタートにもいつもどおりのほほんと、気負わず挑む。



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