アジア・ジャパン沖縄オープン 2003

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今日は、今年1番のゴルフです

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師匠・芹澤信雄のアドバイスで開眼、トータル的なレベルアップで、藤田寛之はアジアNO.1の座に!


「自分の親以上」というほど信頼を寄せる師匠、芹澤信雄から、ひごろ何かにつけ、藤田が言われるのは、
「毎年、着実に、シード入りできる選手を目指せ」だ。
同じく弟子の宮本勝昌と比較して、芹澤は忠告する。
「宮本は、賞金王も狙える男だが、おまえは違う。コツコツ、コツコツ、着実に賞金を稼ぎ、細く、長く活躍するのが向いている。おまえは、そういう選手を、目指していくんだぞ…」

その教えを忠実に守り、今年も、昨年と同じ賞金ランク12位で、6年連続のシード入りを決めていたが、その中身は、1勝した昨年よりも、はるかにまさっていた。

シーズン序盤、その師匠から受けたアドバイスが、きっかけだった。
「ダウンスイングで下半身はリードしながら、上半身は、右足の上でインパクトを迎えるイメージで振れ」
この言葉で、これまでは手先に頼って打っていたフェード球が、体重視のスタイルへの移行で、より安定するようになった。
そんなマイナーチェンジと、7月から使いはじめたドライバー『ヤマハインプレスV』が噛み合って、飛距離も15ヤード以上伸びた。

もともと、「派手な勝ち方はできない」(藤田)かわりに、絶妙のアプローチとパターで、地道に稼いでいくタイプ。
芹澤の助言とニューギアで、トータル的なレベルアップにも成功した、今シーズンだったのだ。

そんな藤田にとって、アジアNO.1を決める今大会は、成長の跡を示す、絶好の舞台だった。
激しい雨、風、雷に見舞われたこの3日間。
ようやく、沖縄らしい陽がさしたこの日の最終日も、特に海に面した断崖絶壁を、伝うように続くフロント9は、大会本部が発表した風速9.2メートルという数字では、とても表しきれないほどの強風が吹き付けた。
スコアが伸び悩む中、藤田は、出だしの3連続バーディで頭ひとつ抜け出すと、そのあとは、ミスらしいミスもなく、そのままゴールに駆け込んで、「今日は、今年1番のゴルフ」と胸を張った。
「この1年、頑張ってやってきたことが、如何なく発揮できた。今日のゴルフは、今年の集大成といっていいですね…」
何度もV争いに加わりながら、勝ち星だけには恵まれず、心残りもあっただけに、シーズン最後の優勝はまさに、「今年1年の僕のゴルフを、象徴するように感じられた」2002年最後のチャンピオンだった。

写真=海側に突き出たティインググラウンドから、181ヤード先の断崖絶壁のグリーンへむかって打つ8番パー3。最終日の藤田のボギーは、アプローチで寄せた1.5メートルを外したこのホールだけだった。

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