タマノイ酢よみうりオープン 2000

大会記事

「今はひたすらゴルフができることに感謝して…そしたら、こういう結果になった」

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もともと、ヘルニアの持病があった奥田靖己は、今季開幕を前に「弱い部分を強化しよう」と、いつもより強く負荷をかけたオフトレに取組んだ。
「あれが…いけなかった。程度も考えず、無理しすぎた。今年はもう、開幕から戦える状態ではなかった。こんなひどいのはデビュー以来、初めてです」
背骨の4番目と5番目が炎症を起こしてヘルニアの末期症状に。それでも無理して戦っていたが、4月のキリンオープンからは、3週連続予選落ち。翌4週目の日本プロでは、とうとう我慢できずに棄権して、翌2週を欠場していた。
「半径1メートル範囲でしか生活できないくらい、痛くて動けなかった。もちろん、休んでいた間は一度もクラブは握れなかった。ハリ、電気治療などとにかく治療に専念しました。『もう、これであかんかったら廃業や』とまで考えました」
だが、強靭な体力と精神力で、JCBクラシック仙台の週に、なんとか戦える体に戻してツアー復帰。以後3週間、リハビリのつもりで参戦していた矢先の快進撃だった。

16番で残り245ヤードの第2打を、5番ウッドでピンまで10メートルのグリーンカラーに運び、これをパターで沈めてイーグルを奪うなど、64はこの日のベストスコア。通算10アンダーまでスコアを伸ばし、7位タイで大会を終えた。
「今日はもう、最高でしょう。ショットもパットも絶好調です。リハビリと思っていた大会でこんなスコアが出せて…本当に嬉しいですわ。今はひたすらゴルフができることに感謝して…そしたら、こういう結果になった。苦しいながらも、こうしてゴルフが出来るだけでも嬉しいのに、…もう、何も言うことないです」と話す奥田の頬は紅潮し、感無量といったふうだった。

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