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島田幸作・前会長が、関西スポーツ賞・特別功労賞受賞

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  • 関西スポーツ賞の特別功労賞を受賞した故・島田前会長に代わって授賞式にかけつけた次男の典哉さん
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  • 銅メダリストの朝原氏や元プロサッカー選手の森島寛晃(左)さんら、錚々たる受賞者と並んで感激…!
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  • 自らもプロの道を選んだ典哉さん(右端)は…
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  • 改めて父上の遺言を胸に刻み、これからのゴルフ人生を生きていくと誓った

関西の運動記者クラブがその前年に顕著な活躍をしたスポーツ選手を選出し、その功績をたたえる「関西スポーツ賞」は、今年52回目。長い歴史と伝統を誇る同賞の特別功労賞として、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の島田幸作・前会長が選ばれた。

1月19日(月)に、大阪市内のホテルで行われた授賞式に駆けつけた次男の典哉さんは、昨年の北京五輪の陸上男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した朝原宣治さんら、ほかの錚々たる受賞者と壇上で肩を並べて感無量…。

兵庫県宝塚市の実家から持参した父上の遺影を大事そうに抱えたまま、賞状とトロフィを受け取って「栄誉ある賞をいただいて、天国の父親も喜んでいると思います。帰ってすぐに報告したい」と喜んだ。

選手時代は公式戦にすべて勝つ、いわゆる当時のグランドスラムを達成。通算15勝。輝かしい成績を残したあと99年に、PGAから競技部門を離して発足したJGTOの初代チェアマンに就任した。

PGAのプロテストを受験しなくてもトーナメントに出られる制度を作り、「世界に通用する選手の育成」をスローガンに底辺拡大に力を尽くしてきた10年間が、ついに石川遼というスターを生んだ。

島田・前会長が息を引き取ったのは、昨年の11月3日(月)。奇しくも石川が、プロとして初のツアー優勝を飾ったマイナビABCチャンピオンシップの翌日だった。

石川が3位につけた2日前の土曜日には、テレビ中継を見ながらかたわらの妻・和子さんにふと、こうつぶやいたという。
「今週は、遼くんが優勝するよ」。
そして、日曜日の夜には「な、勝ったやろう?」と、嬉しそうに笑ったという。
しかし翌朝に容体が急変。その夜、静かに旅立ったという。
「いつもその活躍を願っていた遼くんの優勝を、せめて見届けられて良かった」と、典哉さんは振り返る。

「サラリーマンよりかはお金が稼げるんと違うか」という父親の誘いで同じプロの道を選んだという典哉さんだが「父のようにはとてもとても・・・」と、首を振る。
今は、主にレッスンで生計を立てているという典哉さんが最後のお説教を受けたのは、亡くなる2週間ほど前のこと。
「生徒さんには親切にしなくてはいけない、と…。最後まで気配りの人間だった。父と同じようには出来ないが、僕もこれから何か少しでも、ゴルフ界の発展にお役に立てれば」。
受賞式のあと舞台の袖で、改めて父上の遺言を胸に刻み、これからのゴルフ人生を生きていくと誓った。

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