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アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 2021

全英OPもエントリー済み。木下稜介はボギーフリーにプロの自信

キャディの”あっちゃん”にも感謝、感謝の首位発進©JGTOimages
ただでは転ばない。プロ8年目の木下稜介が、雨の相模原をボギーなしの「68」で回った。

「今日は5アンダーを目標にしていた」。
この日の18番は、ノルマを達成する最後のチャンス。
惜しくも外してアマの杉浦さんと首位を分けたが、「凄い難しいコースで、ノーボギーでまわれたのは嬉しいです」。
プロの自信が漂った。

先週の、選手会初の主催試合「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」は、74位で今年初の予選落ち。

苦渋の週末は、「スイングの部分。ちょっとしたブレがあった」と、女子プロの稲見さんらも師事する奥嶋誠昭コーチと、ドリルを見直し。

「ティショットが凄く良くなって。今週の開幕に間に合った」。たちまちショットを蘇らせてきた。

課題の小技は、ベテランプロの力を借りた。
清家充広キャディが、かつて担いでいたご縁で、特別承認枠で出ているツアー3勝の丸山大輔と、練習ラウンドさせてもらった。

「丸山さんは以前、アメリカに出てた方。1ラウンド、ずっと教えてもらって。もっと手首を柔らかく使ったほうがいいよ、とアドバイスをいただいた」。

練習量も、今までの「ショット8:2小技」から「6:4」の変更を勧められて、開幕までにみっちり練習。
「緩まずに打てるようになり、出球が一定に」と、たちまち効果を実感。日に日に確信も深まり、さっそく雨中のプレーに生かしてきた。

今大会の勝者には、全英オープンの出場資格があるが、木下がすでに権利を保持しているのは周知のとおり。
昨年の日亜共催「SMBCシンガポールオープン」6位タイの資格で先日、正式にエントリーも済ませたばかりだ。

同い年の松山英樹と、イギリスでの再会土産は、初優勝しかありえない。
特に今シーズンは、昨年11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」(2位T)から始まり同年の「ダンロップフェニックス」(5T)、そして今年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」(初日1位→4T)と悔しさは蓄積するばかり。
「やっぱり、勝ちたい気持ちは強い」と、ぐっと思いを噛みしめ「勝ちたい、勝ちたいだと焦ってしまう。目の前の1打に集中する」。
無欲を貫く。

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