長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ 2018

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ブラッド・ケネディが逆転V

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44歳がやっと掴んだツアー3勝目を噛みしめた。
「5年も遠ざかっていて。正直、忘れかけていた。そういえば、勝つってこんな気持ちだったかな」。
4打差を追いかけた最終日は、9つのバーディを奪う圧巻の逆転劇。
結局、3打差つける快勝だった。
11番の連続バーディでV争いに加わると、14番でついに首位獲りを成功させたが「リーダーボードは一度も見ていない。自分のゴルフに集中していた」。
@jgto
浮島の16番では、特に気合いが入った。
「シーズンを通しても、最も難しいパー3。風もあったし緊張した」。
6アイアンで、ピン奥6メートルを捕らえた。
「自分の弱さを消し去り、思い通りのショットが打てた」。
鬼門のホールを無難にパーでかいくぐると、続く17番では2メートルのバーディチャンス。さらりと沈めて2打差で抜け出た。
最後は6メートルも難なく決めて、連続バーディで上がった。
3つ後ろの最終組のホールアウトを待つまでもなく、ヒョンソンの16番のボギーで3打差ついた。
「これで確実かなと思って妻と娘に電話をしたら、興奮してしまって会話にならなかったよ」。

2人娘を豪州に置いて、転戦を続ける寂しさ。
2015年は長女を国際学校に通わせながら、家族4人で日本に住まいを構えて転戦したこともある。
「家族には我慢を強いているので。この優勝は自分と、家族のものでもある」。
いつもは頑固なポーカーフェイスが優しく緩んだ。

勝てなかったこの5年は「引退も考えた」。
賞金ランキングは本格参戦を始めた2011年から、一度もトップ30を外していない。
2016年には自己最高の同11位まで行ったが、次の3勝目が来ない。
44歳。「もう優勝するのは難しいかもしれない」。
年齢からくる衰えを言い訳にしかけた時、50歳の谷口徹が5月に3度目の日本プロを制した。
「年齢は、関係ないという気持ちにさせてもらえた」。
心を入れ替えいったんクラブを置いて、「やっぱりゴルフは下半身と体幹が大事」と、この4週間はひたすらトレーニングに費やした。
「練習を再開したのは今週、開幕の4日前」。
ちょうど先週の日曜日は、イタリアのフランチェスコ・モリナリが、米ツアーで初優勝を飾った日でもある。
「4年前から彼と同じメンタルコーチに教わっていて。先々でなく、今に集中するという意識が高まった」。
他人のスコアにやきもきする気持ちも消えた
「自分だけに集中するというゴルフを最後まで貫き通せた」。
引退の二文字もひとまず頭から消えた。

5年ぶりのV3で、この先2年のシード権も確保した。
「2年後といえば2020年。TOKYOはひとつのキーワードになると思う」とたちまち身も心も若返れば豪州代表入りへの意欲もちらり。
奇しくも今月から国際ゴルフ連盟(IGF)が東京に向けて五輪ゴルフランキングのカウントを始めた。
「勝てる自信がある限りはプレーを続けていきたい」。
みごとな復活Vを成功させれば、がぜん気持ちは前向きだ。

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