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Japan Golf Tour
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2006
[ニュース]
2006年1月〜
全国公募による寄贈の京都府立聾学校にてスナッグゴルフ実技講習を実施。
 
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ホワイトボードや時計の文字盤を使って指導
 
秋晴れとなった11月16日に、京都府立聾学校にて、小学部の1年生から6年生の全校児 童20名が参加してのスナッグゴルフ実技講習が実施された。

当機構では、「UBS日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズ」における社会貢献活動の一 環として、特別協賛社である森ビル株式会社の賛同・支援を得て、全国の小学校を対 象に、スナッグゴルフ・コーチングセットの寄贈公募を行い8セットの寄贈先を選 考。そして先陣を切って、京都府立聾学校での実技講習が行なわれた。


 
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佐藤プロのフルショットには歓声があがった
 
1878年(明治11年)5月に日本で初めて設立された京都府立聾学校は、開学128年という 日本で最も伝統のある聾学校で、幼稚部、小学部、中学部、高等部から構成される。

この学校では以前、野球が盛んだったが、児童数も年々減少傾向にあり、チームを作 ることが困難となって、スナッグゴルフであれば活動ができるのではないか、という 発想から応募を行なったという。



 
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パッティングの練習
 
この日の講習は、社団法人日本プロゴルフ協会ティーチングプロの佐藤裕児プロが担 当し、実兄の康孝さんがアシスタントを努め、パット、チップショット、ピッチ ショット、そして実践ラウンドなどの指導が行われた。

実は佐藤プロは、この聾学校に通う児童たちと同じ障害を持つプロで、2才のときに 高熱により聴覚を失った。しかし持ち前の明るさと、目と目で通じ合える独特の魅力 と、相手の心を開かせる不思議な力で人を惹きつけ、克服してきた。 また努力家の一面もある。

小さい頃にはお母さんの喉に手を当てて、喉の振動と唇の動きで言葉を把握して覚え た。現在、発音する言葉は日常のコミュニケーションでは何とか通じ合える。


 
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コースプレーも体験



 
佐藤プロ自身も聾学校での生活を経験しており、子供が大好きだったことから聾学校 の体育教師を目指していた。しかし、お父さんがゴルフをすることをきっかけに、20 才からゴルフを始め、そして苦難を乗り越え2006年にティーチングプロとなった。 トーナメントへの出場も目指しクォリファイングトーナメントにも挑戦しているが、 まだその夢は実現できていない。

ショットは何とか高いレベルを維持できていても、パットはうまくいかない。繊細な 感覚が要求されるパッティングは、「音」という要素を得られないことにより、そこ に大きな差が生まれるようだ。


 
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両手を空高く上げて楽しさを表現する児童たち
 
講習では、そんな障害を感じさせない指導で、最初から児童たちのハートをつかんで 溶け込み、親切な指導が行われた。児童たちも用具の説明の途中から、「早くやりた い」と声が出るほど意欲的で、身を乗り出して説明に見入った。

佐藤プロは、時計の文字盤で振り幅を表現し、8時から4時の振り幅で教えるチップ ショットの際には、両手を時計の針に見立てて、「命」とユーモラスに表現し、児童 たちからは笑いが起こり楽しい雰囲気がさらに和んだ。

コースプレー体験では、初めてのゴルフながら、パー3のホールでバーディをとる子 もおり、みんなはしゃいで楽しんだ。

講習が始まる前には、1年生や2年生は集中力の持続から90分の講習は難しいかも、と いう先生方の心配もよそに、最後まで全ての学年の児童がボールとターゲットに向き 合い、集中力を持続させた。これには先生方も驚いた様子だった。

全ての講習が終わり児童たちに、「あきらめないで前向きにがんばって」と激励の メッセージを贈り、そして、「楽しかったかな」と佐藤プロが右手を上げると、児童 たちは右手を高く上げて応えた。更に佐藤プロが、「楽しかったかな」と、今度は両 手を上げると、児童たちはジャンプをしながら両手を空高く上げ、体いっぱいに楽し さを表現した。

20年程前までは、聾学校の高等部を卒業すると70%は就職をしていたが、現在は、大 学に進学する子供も多くなり、また、雇用促進法により、企業が全社員の1.8%にあた る雇用を行なうために、進路の幅も雇用環境も改善されつつある。しかし、他の障害 と違い、一見して判らない聴覚障害には、まだまだバリアフリーの壁は高いという。 そんな環境の中で、ゴルフという新しいスポーツの取り組みは、聴覚障害を持つ児童 たちに、新しいスポーツの楽しみ方を知ってもらえたようだ。更に、自分自身が審判 員という独特な成り立ちが、児童たちの生きるための価値の発見になってもらえるこ とを願う。

尚、今回の京都府立聾学校に続いて、導入小学校及び導入機関での実技講習が今後実 施される。


<2006年度の全国公募による寄贈先とセット数>
京都府立聾学校小学部(京都府京都市右京区) 1セット
新見市立神代小学校(岡山県新見市) 1セット
米子市立弓ヶ浜小学校(鳥取県米子市) 1セット
播磨町立播磨南小学校(兵庫県加古郡播磨町) 1セット
横芝光町立横芝小学校(千葉県山武郡横芝光町) 1セット
今帰仁村教育委員会(沖縄県国頭郡今帰仁村) 2セット
 <兼次小学校、今帰仁小学校、天底小学校、湧川小学校、古宇利小学校、今帰仁中学校で活用>
鯖江市教育委員会(福井県鯖江市) 1セット
 <鳥羽小学校、立待小学校、吉川小学校で活用>
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