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Japan Golf Tour
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2013
[ニュース]
2013年1月〜
2013.5.25
ジュニアたちもサンクフル!!

 
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プロとの1日を楽しんだのは、大人だけではなかった。「サンクフル主催者ゴルフ懇親会」は、各トーナメントの主催者の皆さんと、プロがコースを回って日頃の感謝の気持ちを示して歩くかたわらで、地元宮城の子どもたちもプロと貴重な時間を過ごした。 同時開催のスナッグゴルフ講習会を受講した鬼首(おにこうべ)小学校のみんな。会場のレインボーヒルズゴルフクラブまでは車で約2時間ほど。それでも学校を7時に出れば十分に間に合うのに「楽しみすぎて。4時に目が覚めちゃった」という6年生の大場翔太くん。


 
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しかし講師役の選手会長を相手に寝不足を微塵も感じさせない好プレーだ。5年生の橋光志朗くんと、3年生の後藤美咲さんと挑んだ池田勇太とのラウンド合戦で、3人揃ってタイスコアはプロに2打差もつけて圧勝した。


 
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それでいて、橋くんは「プロはやっぱり強かった」と謙虚にチップインを奪った後藤さんは「実は狙っていました」と今どきは女子のほうが逞しい。大場くんは、そのあとプロを囲んだ昼食でカレーライスをあっという間に2杯も平らげ、池田をびっくりさせた。せっかく早起きしたのに今日という日が「楽しみすぎて」と朝食もろくに喉を通らなかった。「だからお腹がすき過ぎていた」と、ぺろりと平らげた大場くんには選手会長もご満悦だ。


 
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この日のイベントは、ゴルフ懇親会も、震災復興支援金の寄贈式も、もちろんジュニアレッスン会も、すべて池田が“プロデュース”。昼食メニューも、池田自らコースと交渉して子どもでも食べられるように、甘口に仕上げてもらった特製カレーは「足りるかな」とひそかに心配になるくらいに、美味しそうに食べてくれれば、それだけで報われた気持ちになる。 高校生たちの為にはプロのプレーについて歩いてマネジメント力を養う、ラウンドレッスン会を企画。講師役には薗田俊輔に河野祐輝と川村昌弘と、いま旬な若手を揃えた池田の采配も良かった。


 
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もっとも薗田も、河野も川村も、10番から5ホールのレッスンをこなしている間は不安だった。3人の後ろから、ぞろぞろと歩いてくるジュニアたちはとても温和しくて「面白くなかったかな、と」。 直後はそうこぼしていた河野は「僕は川村みたいに技もない、薗田みたいにパワーもない。僕ら3人タイプが違うし」。その中で、自分は何を伝えることが出来るか。「当たり前のことを、当たり前にやる大切さ。ティショットをフェアウェイに置いて、パーオンして2オン2パットで上がる。誰でも出来そうなことを、いかに当たり前にやれるか」。


薗田は「実践で生きるレッスン」に、こだわったつもりだった。しかし今年は1月に、トレーニング中に左膝の半月板を壊して内視鏡手術を受けて、開幕から4戦を見合わせた。「いまは故障者リストにいるから」と、ようやく次週のダイヤモンドカップで、今季初戦を迎えられるとはいえ、まだ本調子とは言えずに「ひどいプレーになってしまった」。
林の中から脱出するだけという場面を何度かジュニアの前で見せてしまったばかりに、薗田には余計にジュニアたちの反応が気がかりだったが、すぐに杞憂に終わった。「すごく勉強になりました」とは、地元・東北高校3年生はゴルフ部の松尾洋輝くん。 ゴルフには、瞬時に状況を判断して即、行動に移す瞬発力も必要だが「やっぱりプロの方は、その辺の力が凄い」。風やグリーンのライン読みも「常に曖昧じゃなくて。打つべきルートを即座に決めて、その通りに打てる。僕も自分なりにやれているとは思っていたけど」。やはり、プロのレベルとは、比べものにもならないと思った。
「それに、こんなに近くでプロのプレーを見られたのも初めてだったので」と、声も弾んだ。いま県内で行われている男子トーナメントは一つもなく「会場も遠いし、試合も重なったり」。観戦経験ゼロだっただけに、この好機を一片も無駄にしまいと我知らず、チームメイトの誰よりもプロの近くで寄り添うように歩いた。弟で1年生部員の勇輝くんと一緒に参加出来たことも、本当に良かった。
一見、興味がなさそうにも思えたほかの高校生たちも、ついに“本性”を表したのは昼食時。3人のプロに、ゴルフの悩みを打ち明け、トレーニング法を聞き出し、練習法を尋ねるときの表情は、みな真剣そのもの。また、まだ19歳の川村は、「僕は、みんなとそんなに歳が変わらないから」とジュニアたちと、ゴルフはそっちのけで“恋バナ”で盛り上がる楽しい場面も・・・!!
今回、選手会としては初の試みのこのイベントで、池田は手始めに母校の東北福祉大があり、第二の故郷でもある宮城県をその地に選んだが、「岩手や福島にも行きたいと思っている。東北各地を回っていきたい」。震災で痛手を受けた子どもたちに、出来るだけ多く逢いに行きたいのだ。 そして、その出逢いを一度きりにはしたくない。この日はプロと子どもたちの間で、ある二つの約束が交わされた。ひとつ目は鬼首小学校のみんなから。深い山あいの小さな町に、池田も一度だけ訪れたことがある。2001年のみやぎ国体。「まだみんな生まれてないんじゃないかな」。その会場が、小学校とは近隣のオニコウベゴルフクラブで、仙台市内からやけに遠かったことを覚えている。「近くの鳴子温泉から通ったんだ」と、懐かしそうに語る池田に「また鬼首に来て下さい!」と子どもたち。「分かった、行くよ」と二つ返事で応えた。「本当に?!」と生き生きと、笑顔が輝く。
東北高校のみんなには、薗田がこんな約束も。「この中にはプロを目指している子もいると思う。近い将来にはぜひ、僕らの舞台に来てください。そして僕らと一緒に戦おう。楽しみに待っています」。本当に、そんな約束が近々果たされるかもしれないと思えばなおさら、この日の出逢いが宝物にも思えてくる。

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