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2013
[ニュース]
2013年1月〜
2013.8.17
スナッグゴルフ全国大会はJGTOドリームチームが大活躍(8月17日)

 
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今年のドリームチームは、ひとことで言うと「大人げない」。最年長の小田孔明が言ったことだ。「手加減しないでやりました」。8月17日土曜日に行われた「スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会」。今年は選手会長の池田勇太の発案で、開幕直前にプロゴルファーによる“エキシビション”を開催したアイディアは良かったが、本戦前にメンバー6人ともがっくりの大惨敗を喫したからさあ、マズい。


 
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“5種目”で子どもたちとのガチンコ勝負も、勝ったのはスナッグゴルフのリフティング合戦に挑戦した小田だけで、サッカーのリフティングでは、なんと170回を記録した千葉県の成田市立加良部小4年の榎本彗人(けいと)くんに対して、ケガからの復帰間もない薗田俊輔は、たった37回しか続かず、異色のフラフープ合戦は、現役高校生プロの伊藤誠道が意外な特技を披露して善戦したものの、やはり加良部小4年の瀬戸絵里佳さんの巧みな輪さばき(?)の前に、惜しくも倒れた。


 
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浅地洋佑はアプローチ合戦で、東京都の大田区立池雪小4年の岡田笑花さんに引き分けに持ち込まれ、最後はゴルフ版ストラックアウト、・・・いわゆる的当ての得点ゲームで河野祐輝が序盤こそ楽勝ムードも100点満点のボードを打ち抜けなかったペナルティとして、せっかく得た30点も引かれて、1勝2敗1分でいよいよ“本番”を迎えれば、自ずと6人の闘志も燃え上がる。


 
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円陣の中央で、キャプテン池田が「プロのプライドにかけて、絶対に勝つ!」と、気炎を上げれば、ますます戦いの炎も燃え上がる。勝負することが大好きで、勝ことが大好きで、だからプロゴルファーになった。相手が誰でも真剣勝負が信条だ。たとえ、小学生でも容赦はしない。
小田は、冒頭でも言っていたように「そりゃ、負けられんでしょう」と、ショットガンスタートの7番ホールからエンジン全開。イーグル、バーディ、イーグル、バーディ・・・、と快調に飛ばしてパー36に対して、燦然と輝く「23」。


 
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そしてメンバーの中でも、もっとも苦戦したと言えるのは河野だが、なんせスナッグゴルフは、ゴルフクラブで言うならアイアンに当たる“ランチャー”を握るのも、それで打つのも初めての経験で「真っ直ぐには打たるけど、距離感がめちゃめちゃ」と、出遅れながらも徐々に調子を上げていく様は、さすがは昨年の“チャレンジの星”。上がりは怒濤の3連続イーグルを奪って26ストロークで「なんとか役割は果たせた」と、やっぱり大人げなく胸をなで下ろした。
他の面々も次々と好スコアを持ち帰って、優勝した東広島市立三ツ城小学校の137ストロークを13打も上回る124の“圧勝”で、どうにかこうにか面目躍如だ。


立派なプロたちが、そこまで大人げなく振る舞う理由はもうひとつ。何より子どもたちの真剣なプレーぶりに心を打たれたから。河野は「もっと和気藹々と、プレーするものなのかと思っていた」。浅地もあえて、インターバルの待ち時間も子どもたちに、むやみに話しかけなかったのは「みんなの一生懸命さに水を差したくなかったから」。プロたちなりに、子どもたちの真剣な気持ちを大切にしたかった。そして自分たちも真剣に勝負に挑むことで、その気持ちに最大限に応えたかった。
まだ18歳は、最年少の伊藤。メンバーの中ではもっとも、子どもたちの年齢に近い。「それだからこそ、伝えられることがあると思った」。ちょうど自分も10年前。「みんなと同じくらいの歳にプロを目指した」。その夢をまず、ひとつ叶えていま自分はここにいる。「みんなだって頑張れば、そう遠くない未来に僕のように、夢を叶えられるんだということをプレーを通して伝えたかった」。
薗田峻輔は一昨年に続く2度目の“メンバー入り”も、今年は前回と少し違った心持ちで会場にやってきたという。選手会長の池田勇太の尽力で、今年は宮城県と福島県から1校ずつ大会推薦で、初出場を果たした小学校があった。中にはお友達や、ご家族や大切な人たちを津波に奪われた子たちもいると、聞いていた。「僕らで少しでも元気づけたい」と、薗田も勢い込んで大会当日を迎えたが、いざ目の前で真剣プレーを繰り広げる子どもたちは、そんな素振りは微塵も見せないほどみな元気いっぱい。
「むしろ僕のほうが、子どもたちに癒やされたというか・・・」と、無類の子ども好きの目尻もいっそう下がった。 このスナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会は今年11回目を迎えて、これまで恒例の開催地だった茨城県から初めて飛び出した。ここ宮城県に、大会を引っ張ってきたのも池田だ。震災の影響は今だ根強く、3年を経た今も東北地方の小学校のエントリーが増えてこない。「参加することに意義があるじゃないけれど。東北の子たちにも、出場の機会をあげたかった」。
そして、大会は準備段階からモーレツな勢いで、奔走し続けた理由も「この夏の、とっておきの思い出を、子どもたちに作ってあげたかった」。東北福祉大時代から数えて5年間を過ごしたいわば、第二の故郷。「一生、この地を愛し続けると思う」という仙台で、何より笑顔の輪を広げたかった。
競技は成功裏に終了しても、池田にとっては終わりじゃなかった。それこそホールアウトをして、翌日の18日日曜日には社会見学会を控えていったん宿に引き上げる子どもたちを、クラブハウスの前で、一人残らず見送った選手会長の背中に、隠しきれない充実感が漂う。
満面笑顔で手を振ってくれた子どもたち。「みんな、喜んでくれたんじゃないかな。少しでも、楽しい思い出になったんじゃないかな。そう思うと俺も嬉しくなるよ」と若大将は、汗まみれのまま笑み崩れた。
★成績は「コチラ」よりご覧いただけます。

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