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| 鈴木亨「40代、最初の1日を最高の日に」 |
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475ヤードと、距離のある9番パー4。最終ホールで「最高のティショット」を打って、気分よく歩いてきたら、ボールはディボット跡。 「せっかくフェアウェーなのにこれかよ・・・」。 思わぬ不運に一度は落胆したが、この残り173ヤードの第2打は、7番アイアンで最高のショットが打てた。 「フェードヒッターか、というような良い球が打てた」。 ピン手前1メートルにピタリとつけて、この日4つ目のバーディ。
通算4アンダーに、しぼみかけた夢が膨らむ。
5月28日が誕生日。今週、最終日に40歳を迎える。 「自分で自分に良いプレゼントを・・・」と、言いたいところだが最近、スロースターター。 「春先のこの時期、僕はいつも出遅れる。期待はしていなかった。また、かすかな夢で終わるだろうと」。
しかし、今週のセッティングは深いラフ、固くて速いグリーン。 「今年一番のタフなコース」(鈴木)が、逆にチャンスを呼び込んでくれそうだ。 「ハイスコアを出さなくても良い」という開き直りが、集中力につながった。 「ミスしても、また次」と気持ちを切り替え、目の前の1打に打ち込むことができた。
実は、今年の誕生日は憂鬱だった。 「40歳になっても現役を張れるのがゴルフだけれど。スポーツ界では、峠を越える年齢と見られるし、自分でもそう感じるし」。 実際に、気持ちと体が噛み合わない、と感じることも多くなった。 誕生日を迎えることで、一気に老け込むような気がして嫌な気持ちになったものだ。
年齢になんとか抵抗しようとこのオフ、「3年計画」で体を作り直すことにした。 専門のトレーナーについて、リハビリを兼ねたトレーニングに取り組んだ。 おかげで体重は4キロ減。 「・・・体も、ちょっと若返りかけてきたかなあって(笑)」。 目に見えた成果が、何よりの特効薬だ。
前向きになれる“吉兆”もある。 94年以来、隔年で勝ち星を重ねてきた。今年が、そのあたり年。 「1年置きにうまく勝ってきたから。そんな選手はめったにいないし、今年は、優勝を意識している」という。 しかも、やはりここ狭山ゴルフ・クラブで行われた2002年の今大会は、尊敬する大先輩・中嶋常幸が7年ぶりの復活優勝をあげたコースでもある。 「中嶋さんと同じ場所、同じトーナメントで勝てたなら・・・。40代、最初の1日を最高の日にしたい」。 4年前の感動再びだ。
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