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中日クラウンズ 2024

歴代覇者・宮里優作「まず歩けるかどうか」第二の地元で精いっぱいのプレーを

宮里優作(みやざと・ゆうさく)が、ここ名古屋に住み始めてもう12年をこえた。



沖縄出身だが、高校は大阪の桐蔭で、大学は宮城仙台の東北福祉。もうすぐ、故郷で過ごした月日を超える。

もはや第二の地元だ。
大会は2017年の覇者。

思い出の和合を今年は恐る恐る踏みしめる。


半月板の断裂が分かったのは、このオフ。
地元沖縄での合宿後に違和感があり、医者にかかって発覚した。

「トレーニングなのか、ゴルフでなのか」。


23年のプロゴルフ人生で、蓄積されてきたものが悲鳴を上げた。
「手術をしても完治はない」と言われて「お先真っ暗」。

歩行も困難で、2月はただの一度もゴルフができず、「うちのかみさんのほうがよほどやってて。週1でやってた。レッスン行ってくるわ、て。ああいいね、て」。

笑って送り出しながら、暗澹たる思いもあったが保存療法を選択して治療に専念。
ようやく練習が再開できたのは3月初め。


開幕戦「東建ホームメイトカップ」の出場も見合わせ、公傷による特別保障制度の申請も考えたが、休ませすぎによる復帰の遅れを懸念し、先週の欧州共催を自身の今季初戦とした。

「調整がまず遅れていて。特にショートゲーム。やってないから。感覚ができていない」と、予選は敗退したが、「痛みはない、大丈夫」と、順調な回復は確認できた。


2戦目の今週は、前日のプロアマ戦9ホールで初めてサポーターを外してプレーしてみた。

「なんかした拍子に力が抜けちゃうような感じはあるけどショットの状態は悪くない。4日間できそうな感じはある」と、兆しを探る。

けがをしたあとまだ、4日続けてラウンドできていない。
「歩いてリズムをとるスポーツなので…。まず歩ききれるかどうか」。
恐る恐るでも前に進む。


12年の名古屋生活で、大応援団もできた。
「今年もたくさん来てくれると思うので」。
心配かけた人たちに、精いっぱいのプレーを。
「すごい神経を使うコースなので、大変ですけど。背伸びはしない。”あの時”もそうだったので。持っているものでこつこつ勝負します」。

苦しいときこそ、大学後輩の藤本佳則とのデッドヒートを制して選手会長Vを達成した2017年時を思いだす⇒選手会長が地元名古屋でツアー通算4勝目 (2017年)

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